未開の地で靴を売る

 

今回は

 

「未開の地で靴を売る」というテーマです。



使い古された、こんな小話があります。



2人の靴のセールスマンA、Bがいます。

 

2人は、とある未開の地への営業を命じられました。

 

しかし、その地域の人たちは靴を履く習慣がありません。

 

みんな、裸足で生活しています。



それを見て、

 

A氏は

 

「靴を履く習慣のない人たちに靴は売れない」

 

と諦め、

 

B氏は、

 

「まだみんな靴を持っていないのだから、これからいくらでも売れる!」

 

と大喜びしました。



こんな事例です。



で、大抵は、

 

「事実は同じでも、見方を変えればチャンスは眠っているよ」

 

的な、教訓話になることが多いようです。



さて、この話をどのように考えるべきでしょうか。



まあBさんのようにポジティブに捉えられるのはメンタル的には健全ですが、

とはいえ経営的にはポジティブなら何でも良いというわけではないので。



考え方としては、まず

 

「なぜ現地の人々は靴を履かないのか?」

 

を考える、ということでしょうかね。



・そもそも、知らない

・知ってはいるが、興味がない

・興味はあるが、現物を履いたことがない

・履いたことはあるが、メリットは感じなかった

・履いて、メリットも感じたが、買うお金が無い



ざっと挙げるだけでも、こんな理由がありそうです。

 

その理由によって、方針は変わります。



そもそも知らないのであれば、知ってもらえれば買ってくれるかもしれません。



実際履いたことがあってもメリットを感じないということであれば、

その考えを覆すのは難しい・あるいは非常に手間がかかるかもしれません。



お金が無い、というのも難しそうな問題ですが、

例えばクレジットや分割払いという方法を導入すれば、買ってもらえるかもしれません。



というわけで、



「見方を変えよう」

 

とか

 

「ポジティブシンキング」

 

とか精神論ではなく、淡々と、論理的に考えてみましょう、というお話でした。