小さな会社の最強の経営戦略

今回のテーマは、「小さな会社の最強の経営戦略」についてです。



【ランチェスター戦略】という言葉を聞いたことがあるでしょうか。



元々は戦争の理論なのですが、それを経営戦略に転用したものです。

 

弱者の戦略ともいわれ、小さな会社にピッタリの考え方です。




一言で言うと、



「小さな会社は、手を広げずに一点集中せよ!」



ということです。




例えば、ハンバーガー屋を経営しているとして、

正面からまともにマクドナルドと戦っても、

ぜっっったいに勝ち目は無いじゃないですか?



しかし、

 

・特徴のあるメニューに絞る

 

・特定の地域に絞る

 

・大手のできないことをする、差別化する

 

など、一点集中すれば、その分野においては勝てる可能性があります。




こういうイメージです。



真正面から戦っても勝てませんが・・

 



局地戦に持ち込めば、勝ち目があります。

 



実際に、函館にラッキーピエロという、

ほぼ函館周辺に17店舗(2023年時点)だけ出店しているバーガーチェーンがありますが、

このラッキーピエロは函館においてマクドナルドに勝っているといわれています。

 

※正確な数字などは調べていなくてすみませんが。



私も行ったことがありますが、

ハンバーガー屋なのに大混雑、席に通されるまで1時間かかりました。

 

店によっては2時間待ちも普通だとか。



内装やメニューなど、確かにマクドナルドとは全く違いますので、

人気なのもうなずけます。



もちろんこれを全国チェーンで広げようと思ってもマクドナルドには勝てないでしょうが、

「函館」というエリアに限定すれば十分戦える、ということです。



他にも、

従業員数名の小さな塗装屋さんや工務店が

営業エリアを車で片道15分以内に絞り、

そのエリアで徹底的に営業活動に力を入れたことで

大幅に業績を伸ばした・・というような事例もたくさんあります。




今やっている事業がうまくいかないと、経営者はどうしても

 

・商品やサービスラインナップを増やす

 

・営業エリアを広げる

 

というようなことをしがちです。



しかし、経営資源が少ない小さな会社がこれをやると、

元々少ない資源をさらに薄めるようなものです。



逆に、サービスやエリアを絞り、一点集中することで勝機も出てきます。




小さな会社は、ランチェスターの考え方を是非知っておいてください。