経営理念って必要なの?

 

今回は

 

「経営理念って必要なの?」

 

というテーマです。



経営理念が大事、という話を聞いたことはあるでしょう。

 

実際に、理念(会社によってはミッション・ビジョン、クレドなど)を

作っている会社も多いですよね。



じゃあ、理念って本当に必要なんでしょうか?

 

何の役に立つのでしょうか?



よくある例えが、漫画のワンピースですね。

主人公は



「海賊王に俺はなる!」



という理念を掲げて、そこに集まってきた仲間たちと一緒に

ゴールを目指しているわけです。



会社も同様で、掲げた理念に共感してくれた社員と一緒に目標に向かうことができれば、

とても強いチームになります。



では、理念は絶対に必要か?

 

と言いますと。



小さな会社、例えば年商数千万円レベルであれば、

特に無くても会社は回るでしょう。

 

もっと規模が大きくても、

社長に営業能力があり仕事を取ってくることができれば、

理念は無くても経営はできます。



しかし、理念が無い会社だと、従業員は

 

・社長の個人的魅力

・働く環境が良い

・給料がもらえればそれで良い

・個人的な目的のため

 

といった動機で働くことになります。



それも別に悪いことではありませんが、

 

「ゴールに向かって、全員で協力して進むぞ!」

 

という推進力はやっぱり欠けます。



業績が落ち込むなどした場合には、

あっさり見切りをつけられてしまうかもしれません。



なので、そのような、チームとしての強さを求める場合は、

やはり理念を掲げ、共感してくれるメンバーを集めるべきでしょう。



ただし、理念を作ってそのまま・・では当然ダメです。



メンバーに「浸透」してもらう必要があります。



これは、一度や二度伝えればよい、ということではなく、

普段の仕事の中で常に伝え続ける必要があります。



また、もし経営者が理念に沿わないような行動をしたら、

メンバーは失望してついてこなくなってしまうかもしれません。



このように、理念は非常に有益ではありますが、

簡単に作っておけばそれで良い、というものでもありません。




なお、経営理念を作るメリットはもう一つあると思っています。

それは、

 

「社長の、忘れていた情熱を思い出す」

 

というものです。



起業当初、熱い思いを持っていたものの、

日々の忙しさに追われいつしか目の前のことで精一杯・・

という経営者さんは多いでしょう。



そのような方が、経営理念を考えるにあたって

 

「そもそも自分のしたかったことは?」

 

と考えるのは、とても良いことだと思います。



是非一度時間をじっくりとって、やってみてはいかがでしょうか。