「スタッフに教えるのが苦手」な方へ

 

今回は

 

「スタッフに教えるのが苦手な方へ」というテーマです。



経営者の方々は、元々高いスキルがあり、それをもとに独立しています。

 

なので、当然ご自身は仕事ができます。



が、それを従業員に教えるのは苦手・・という方は結構多いです。



おそらく、自分は仕事ができるので、

 

「なんでできないのか分からない」

「やる気あるのか?」

 

という感覚なのでしょう。



確かに、「名選手、名監督にあらず」というように、

プレイヤーとして一流でも、教える側としてはうまくいかないということはよくあります。



では、どうすれば良いか?



まず一番最初に、心構えを二つ。

 

(1)あなたと、従業員は別の人間です。

当たり前のことですが。

 

当たり前ですが、「俺はできるのに、なんでできないんだ!?」と考える社長は多いので。。

 

あなたと従業員は別人ですから、できなくても当然です。



(2)教え、育てるのは「仕事」です。

 

「教えてやってる」と考える社長は多いです。

 

たしかに教えている間は余計な人件費もかかりますし、育つまではあまり戦力にならないし、

 

「やってあげている」

 

と考えがちです。



しかし、育て、戦力になることで、従業員はあなたの会社に利益をもたらしてくれるわけです。

 

であれば、これはボランティアでもなんでもなく、

あなたの重要な仕事、ということです。




まず、この心構えを持ちましょう。



さて、では、具体的な教え方の方法論を、シンプルに3つお伝えします。



それは、

 

(1)全体像を伝える

(2)理由を伝える

(3)分解する

 

です。



(1)全体像を伝える

いきなり細部を細かく伝えると、その場でやるべきことは分かったとしても、

結局その仕事が何なのか、どんな意味を持っているのかが分かりません。

 

まずは全体像を伝え、この仕事はその中のこの部分だよ、と伝えてあげると、

理解が早まります。



(2)理由を伝える

なぜ、この仕事をするのか?を伝えましょう。

 

理由が分かると、

 

「〇〇だから→△△をするのか、なるほど」

 

と、理解がしやすくなります。



また、

 

「△△の仕事をするのは、〇〇の理由だから」

 

が理解できると、

 

「〇〇のために、□□という方法もあるぞ」

 

と、応用もしやすくなり、自分で考える癖もつきます。



(3)分解する

 

「Aという仕事をやって」

 

だと、サイズが大きすぎる場合があります。

 

もしAがうまくできなかった場合、うまくいかなかった原因はどこか?も分かりません。



これを、a1、a2、a3・・と分割してみましょう。



そうすると、

 

「a1はできたけど、a2がうまくいかなかった、じゃあa2を重点的にトレーニングしよう」

 

というように、改善がしやすくなります。



いかがでしょうか?



人に教える、というのは、実はスキルが必要です。

 

忍耐力もいります(笑)



楽な仕事ではありませんが、人を育てることができれば、

 

「自動的に回る組織」を作れる第一歩です。



是非トライしてみてください。