「やらないこと」を決める

今回は、

 

「【やらないこと】を決める」

 

というテーマです。



今回のテーマは、私自身も自戒を込めてお伝えします・・。




経営では、

 

「何をするか?」

 

はもちろん大事ですが、同じくらい



「何をやらないか」



も重要だったりします。



というのは、基本的に経営者という民族は

 

「いろいろやりたがり」

 

です。

 

だからこそサラリーマンではなく自分で経営をしているんでしょうから、

それ自体は自然なことです。



しかし、特に私たちのような中小零細企業は、

社内にリソース(経営資源)が乏しいです。

 

にもかかわらず、

 

「あれもやりたい、これもやりたい」

 

となっていては、もともと少ないリソースがさらに分散され、

より苦しくなります。



なので、「やらないこと」をしっかり決めましょう、ということです。




で、この「やらないこと」も二軸で考えます。



1つは、

 

「日々の業務の中でやらないこと」



もう1つは、

 

「新しく安易に手を出さないこと」



です。



まず

 

「日々の業務の中でやらないこと」



は、簡単にいえば

 

「社長は、社長しかできない仕事に集中しましょう」

 

ということです。



船長が水夫と一緒になってオールを漕いでいては、

その船は目的地にはたどりつけないですよね。



現場の仕事だったり、細かい事務作業だったりはできるだけ手を放し、

経営者しかできないことに注力できるようにしましょう。




そしてもう一つは、



「安易に新しいことに手を出さない」



です。



例えば

 

・良い物件が見つかったから新店舗を出す

 

・新しい機械や大がかりなシステムを導入する

 

・まったくの新規事業を始める

 

などです。




私も新しいアイディアを試すのが大好きなので気持ちは分かりますが、

それでも、大きな投資をする際は慎重に慎重を重ねてください。



少なくても、綿密な事業計画を作り、

それでもいける!という確信を得られたときだけにしましょう。



計画ではうまくいくように見えても、それでもうまくいかないのが経営というものです。



エイ、ヤア、で始めて、数百万円、数千万円を失わないようにしてくださいね。