今回は、
「小さな会社には経営が不足している」
というテーマです。
経営が不足しているというのはどういう意味でしょうか。
辞書で調べると、経営とは
【事業を営むこと。また、その運営のための仕組み。】
だそうです。
運営のための仕組み。
じゃあ具体的には?ということで、経営の要素を探っていきましょう。
一般的に経営の3要素として有名なのは、
「ヒト・モノ・カネ」
です。
ただ、これはかなり昔の概念なので、
現代にはちょっとそぐわない部分もあるかと思います。
そこで、道場式の小さな会社の経営の4要素として、
「資金・生産・販売・組織」
を提唱します。
・資金=会社を始めるにも、運営するにもお金が必要です。
・生産=売る商品を作ったり、仕入れたり、サービスを提供したりです。
・販売=商品やサービスをどうやってお客さんに買ってもらうか、です。
・組織=上記3つを現実に実行するには、人手が必要です。
社長一人しかいない場合でも、社長が一人で全ての役割を担っている、と考えます。
もちろん、細かい要素はもっとたくさんあります。
が、小さな会社の経営要素を極限までシンプルに考えると、この4つになるかなと。
これは道場オリジナルなので、これから流行らせていこうかと思ってます(笑)
で、小さな会社の場合、これらの要素が足りていないのです。
まず、「生産」ですが、これはそれなりに足りています。
要は本業としての商品やサービスですから、
これがないとそもそもビジネスができません。
製造業なら製品やそれを作る機械があり、
飲食店なら店舗や美味しい料理を作る技術があるでしょう。
社長も日々の仕事の関心ごとの大部分はここにあるのではないでしょうか。
次に「資金」ですが、ここでは主に
・財務=将来のお金の予測
・経理=過去~日々のお金の管理
に着目します。
経理は、税理士がついていれば記帳や税務申告はやってくれるでしょう。
ただ、
「それらの数字をしっかり把握して、この先の経営に活かす」
という部分は不足しているなあ、という印象です。
過去ももちろん大事ですが、会社は将来に向かって継続していくものですから、
将来の計画、という視点が必要です。
具体的には、この先の資金繰りを可視化する、
借入の時期など資金計画をしっかり立てる、
などです。
次に「販売」ですが、これは大きく分けて
・集客=見込み客を集める
・セールス=実際に販売する、買ってもらう
です。
大抵は社長の営業力でセールスは何とかなっていますが、
集客の仕組みがなかったり、
社長以外に営業できる人がいなかったりで、
組織として売上が伸びなかったりします。
最後が、「組織」です。
まず、そもそも小さな会社の場合、
社長が「資金」も「生産」も「販売」も担当しているケースが多いです。
そこに、自分以外の人間を割りあてることがスタートです。
そして、そのためには、
・採用
・教育
・評価
といった人事の仕組みが必要、ということです。
いかがでしょうか。
全体像をつかんでいただき、自社に足りていない部分を把握してみてください。
もちろん、これを自分で全部整備する・・
なんてことは無理だと思います。
是非私たちのような専門家の力を使ってみてくださいね。