今回は、
「資産を減らせ!負債を増やせ!」
というテーマです。
ん?
資産を減らせ?負債を減らせ?
間違ってない?
と思ったあなた、、
間違ってません!!
残念!!
合ってます!
さて、どういうことかというと、
会社経営の生命線は何度もお伝えしているとおり、
「キャッシュ」
です。
キャッシュが多ければ潰れませんし、
尽きると潰れます。
で、決算書の「資産」というのは、
・キャッシュ
・売掛金
・在庫
・機械、建物など固定資産
などなどです。
「資産が多い」といっても、キャッシュが多いならもちろんOKです。
しかし、キャッシュではなく、その他の資産が多い場合は、
要注意です。
というのは、
本来はキャッシュとして手元にあるであろうお金が、
姿を変えたものが資産です。
例えば、売掛金というものは、
まだ得意先から回収していない代金などです。
これは、本来であればキャッシュとしてもらっているものを、
相手方に貸してあげているようなものです。
また、在庫も同様に、本来であればキャッシュで持っているものを、
商品に姿を変えているわけです。
したがって、資産が多いということは、
その分キャッシュが減っていることを意味します。
逆に、負債はどうでしょうか?
一番分かりやすい負債は、借入ですね。
負債=ネガティブなイメージですが、
負債があるということはそれに対応した資産が本来はあります。
例えば、借金1億円をした場合、
必ずキャッシュも1億円増えます
(その後に別のものに使ってしまった場合は除く)。
したがって、負債が増える=キャッシュも増えるのです。
負債がネガティブに思われるのは、
「この後で支払いをしないといけない」
からであって、本来的には負債が増える=資産も増えているのです。
ただ、ここで本来持っているべきキャッシュが減ってしまっていると、
負債を返すのが大変になり、
ネガティブに思われるわけです。
例えば、キャッシュが上述のように他の資産に変わってしまっていたり、
あるいは単純に利益が出ずに損している場合ですね。
というわけで、経営的にみると
「資産は減らせ!負債は増やせ!」
が正しいです。
なかなか普通の感覚だとピンとこないかもしれませんが、
知っておいてくださいね。