今回は、
「1分で見る貸借対照表」
というテーマです。
数字が苦手、
決算書の見方が分からない・・
という社長は多いでしょう。
特に、損益計算書(PL)はまだなんとなく分かっても、
貸借対照表(BS)はちんぷんかんぷん、という方が
ほとんどではないでしょうか。
確かに、BSはPLに比べると分かりづらいでしょうね。
BSのちゃんとした読み方はおいおい慣れていただくとして、
今回は、1分でここだけ見よう!
という、最重要ポイントだけお伝えします。
それでは、まず決算書のPLを用意してください。
BSの見方と言いつつ、PLをまず用意します。
そして、PLの一番上、「年間の売上」を、12で割ってください。
年商1億円なら、だいたい830万円くらいです。
これはつまり、「平均月商」です。
そして、BSの一番左上の、「現金、預金」を見てください。
現金とか預金とか定期預金とか色々科目がある会社は、合計でOKです。
もし仮にここが2,000万円だとします。
この現預金2,000万を、先ほどの平均月商830万円で割ります。
そうすると、2,000÷830=2.4という数字が出ます。
これはつまり、
「平均月商の2.4カ月分の現預金がある」
ということです。
まずは、この数字を確実に把握するようにしましょう。
目安としては、
この数字が~1カ月分程度だと厳しい
2カ月あれば、銀行的にはOK
3か月はゆとりあり
ってイメージです。
※業種によっては、この数字はかなりズレますので、あくまで一般的な目安だと思ってください。
このブログの読者さんならご存じでしょうけれど、
会社の存続で最も重要なのは「キャッシュ」です。
したがって、決算書を見る時も、現預金を最優先にチェックすべき、ということです。
そしてチェックの仕方として、なんとなく現預金の額を眺めるのではなく、
月商と比較してみると良いですよ、
ということで、今回の方法を参考にしてください。
もちろん、決算書の見どころはたくさんありますが、
まずは1分でここを見るということをやってみてくださいね!