今回は、
「問題の設定を間違うと悪化する」
というテーマです。
事業をしていると、日々問題が発生します。
経営者であれば、そういった問題を解決するために、
色々考えたり、解決策を実行していることでしょう。
ただ、一つ注意があり、それは
「問題の設定を間違うと、事態は悪化する恐れがある」
ということです。
例を挙げます。
あるクライアントから、
「売上を上げたいから、Webの集客について教えて」
と言われました。
Web集客について教えることは問題ないのですが、
私はまず前提を確認しました。
「Web集客について今検討すべきですか?」
と。
そうすると、そのクライアントの会社は、実は最近スタッフが退職してしまい、
戦力が落ちているため、集客しても対応しきれない可能性がある、
ということが判明しました。
この事例で、もし集客に着手していたらどうでしょう?
売上が上がるどころか、集客により忙しくなり、
人手不足の状況が悪化し、
お客さんのクレームや、場合によっては退職が増加してしまうかもしれません。
というわけで、問題の設定を間違うと事態が悪化してしまう恐れがあります。
今の話は、こうやってみると当たり前のことかもしれません。
しかし、どうしても自分のことだと、客観的に見ることができずに
こういった間違いをしがちなので、
第三者に客観的に見てもらう機会があると良いかもしれませんよ。