ニキニキニキニキ
二木の菓子!
その昔、冒頭のようなCMがあったのですが、
ご存知でしょうか?
(今もあるんでしょうか?テレビ見ないので・・)
二木の菓子という、まあお菓子屋さんですね。
お菓子屋といっても、老舗の高級和菓子とか洋菓子専門店とかではなく、
本当に駄菓子やスーパーで売っているような子どものお菓子などです。
で、私の住んでいるところの近所にこの二木の菓子の店舗があります。
結構大きいんですよ。
イメージとしては、小さいスーパーとか、チェーンのドラッグストアくらいあります。
それでいて売っているものが、安ければ10円の駄菓子ですから、
果たしてどうやって経営が成り立っているのか?
なんかウルトラCがあるのか?
不思議に思ってちょっと調べてみました。
まず実際にお店に行った所感としては、
必ずしも客単価は低くない、でした。
我が家も菓子をいろいろ買った結果2,000円以上になりましたし、
他のお客も家族連れで来ていて、3,000円くらいは普通に買っていました。
商品ラインナップも、必ずしも10円20円のものばかりではなく、
それなりに単価の高いもの、
ギフト用で数千円のものもあったりしました。
お菓子だけではなく、食料品もおいてあったので、
それらの売上もあります。
で、お菓子は粗利率でいうと25%くらいのようです。
決して高くはないですが、
「うまい棒1本の粗利=1円」
みたいなイメージがあったので、そこそこ取れるんだな、と。
そして、二木の菓子の社長が書いた書籍によると、
「店内販売用のPOPへのこだわり」
「差別化のための品揃え」
がキモのようです。
無名でも高品質のお菓子を、小さなメーカーから仕入れて、
しっかりPOPで価値を訴求して売る。
大手スーパーでは扱っていない商品を、
安売りせずに売るので、
差別化できて収益性も良いみたいですね。
もちろんそれだけではありませんが、
決して「ウルトラCのノウハウ」で経営しているわけではありませんでした。
個人的には、
「無名な小さなメーカーの商品を仕入れて売る」
というのが非常に学びになりましたね。
お菓子メーカーというと、
大資本の大きな会社・・というイメージがありましたが、
実際には日本中に家族経営でやっているような小さなメーカーがあり、
二木の菓子ではそういう商品も扱っているようです。
こうやって、いろいろな業種のことを知るのも、
良い経営の勉強です。
さて、ちょっと余談ですが、
ふと思ったのが
「地域密着でビジネス」
をしている方は、駄菓子屋を併設するのもありかなと思いました。
特に、例えばリフォームとか、工務店のような高単価のビジネスですね。
もちろん駄菓子屋で儲けは期待しません。
あくまで駄菓子屋は集客のためです。
まずは駄菓子目当てで子供連れ、家族連れで頻繁に来店してもらって、認知してもらう。
そして、いざ、本業のサービスが必要になった時には
「いつも行くあそこに・・・」
を狙うということですね。
地方で、スペースにゆとりがあれば結構いけそうな気がしますが、
どうでしょう?