今回は、
「値下げは倒産の第一歩」
というテーマです。
お客さんを増やすには、値下げしないと!
と考える経営者さんも少なくありません。
ところが、
値下げにより、お客が増え、
仮に売上が上がったとしても、
利益は逆に減る・・ということもあるのです。
例えば、もともと商品1つ1,000円で販売していた会社があるとします。
もっと数を売るために、20%値下げして1つ800円で売ることにしました。
結果、販売数は20%増えました。
そうするとどうなるかというと、
このように、そもそも売上も落ちてしまいました。
20%値下げして、仮に販売数が20%増加しても、
売上は値下げ前より落ちてしまうんですね。
そもそも、このご時世に20%程度の値下げでそんなにたくさん売れるか、
という問題はありますが・・。
さらに悲劇はこれだけではありません。
値下げした結果、粗利がどうなるかというと、こうです。
もともと40万円取れていた粗利が、24万円まで減ってしまいました。
これは、値下げしても原価は下がるわけではないので、
単純に売上以上に利益を削ってしまう、ということです。
さらに追い打ちをかけますと、
販売数が1,000➡1,200になるということは、
その分忙しくなります。
人件費は増えるかもしれませんし、
お客の対応でスタッフは疲弊するかもしれません。
というわけで、安易に値下げすることで、
売上や利益が増えるどころか、
恐ろしい結果に陥ってしまう可能性があります。
このあたり踏まえて、
戦略的に値下げをするなら良いのですが、
くれぐれもご注意くださいね。