なぜ人事制度で業績がアップするのか?

 

今回は、

 

「なぜ人事制度で業績がアップするのか?」

 

というテーマです。



「人事制度を導入すると、業績はアップするのか?」

 

これ、正直にいうと、明確に判断するのは難しかったりします。

というのは、会社の業績というのは、色々な要因で上下するわけです。



外部的な要因では、景気の良しあし、流行、あるいはコロナのようなこともありました。



内部的にも、新商品を販売したとか、広告を増やしたとか、

変数は多いです。



「なので、人事制度を導入したことで、業績が上がりました」

と明確にいうのはなかなか難しかったりします。



ただ、中小企業庁が出している面白い統計データはあります。

 

それは、「人事制度の有無」と、「売上増加率の比較」です。



具体的には2015年の売上と2020年の売上を比較して、

人事制度がある会社は平均して10.4%売上が増加していましたが、

無い会社は0.6%しか増加していないのです。



もちろん人事制度の有無だけが理由とは限らないですが、有意差はありそうなデータです。




では、なぜ人事制度があると売上が上がるのか?



簡単にいうと、人事制度は、スタッフを成長させ、会社の目標達成に向かわせるものだからです。



例えば、人事評価の項目として、

「成果目標」を立てます。

 

これは、分かりやすいのは営業などで、

「今期の売上●●万円」

などです。

 

成果目標を立ててこれを目指すわけですから、当然、目標を意識しない場合よりも

売上はアップします。



他にも、「スキル」や「姿勢」の評価もします。

 

これによって、必要な知識やスキルを身につける人が増え、

勤怠の改善、会社の文化の浸透などが図れます。

 

そうすれば、中長期的に見て会社の業績アップに寄与することは理解できるでしょう。



こういった効果があるわけですから、

人事制度を導入した会社のほうが、売上アップ(業績アップ)できる、というのは

至極当然のことです。



大事なのは、人事制度導入の「目的」を明確にすることです。



なんとなく、制度があったほうが良いんじゃない?

みたいなフワッとしたものではなく、この制度で実現したいことを

明確にして、全社で取り組む。

 

それにより、成果がより期待できるようになるでしょう。